大根の栄養と健康効果

普段の料理において大活躍している野菜と言えば大根を外すことはできないでしょう。大根はアブラナ科ダイコン属の越年草ですが、食材として広く栽培されています。肥大した根が主に食用とされていますが、種子から油を採ることもあり、葉も食べられます。葉は緑黄色野菜ですが、根は淡色野菜ということでもあります。


大根と言う名前は、大きな根を意味する「大根・おおね」からきています。大根には多くの品種があって、それぞれ根の長さや太さなども多様です。皮の色も白だけではなく、他にも赤・緑・紫・黄・黒などいろいろあり、地域によっては案外白よりもそれが普通だったりもするそうです。


地中海地方や中東が原産地とされ、古代エジプト（紀元前2200年頃）では、現在のハツカダイコンに近い種類がピラミッド建設労働者の食料になっていたと栽培記録があるそうです。


日本にも既に弥生時代には伝わってきていています。江戸時代では、関東の江戸近郊となる板橋、練馬、浦和、三浦半島などが特産地となっており、中でも「練馬大根」が特に有名になったわけです。


日本でも大根は品種、調理法ともに豊富で、世界一大きく重いのが桜島大根、世界一長いのが守口ダイコンとなっています。日本の食卓（鍋料理、おでん、煮物等）ではまず欠かすことができない野菜なのが大根です。


栽培ということでは、春大根、夏大根、秋冬大根に統計上は区分され、そのうち全体の7割が秋冬で占められています。収穫量は千葉県、北海道、青森県、宮崎県、鹿児島県、神奈川県で全国の生産量の約50%を占めています。